【噴火は日常】【レベル3はいつものこと】ってホント?
桜島がお騒がせしております。
全国から心配のご連絡をいただいておりうれしい限りです。ありがとうございます(^^)
各メディアで大きく取り上げられておりますが・・・、これくらいの噴火は鹿児島の人々にとって日常の景色。
「いつものことなのになんであんなに大きなニュースになるのだろうか」と思ってる県民も少なくないと思います。
しかし、いくら鹿児島の人に「噴火は日常ですよ」と言われても、火山と縁遠い地域の皆さんにはこの感覚よくわかりませんよね。
そこで、グラフを二つ作ってみました。
①1955年以降の桜島の爆発回数
現在のような小さな噴火を繰り返す噴火活動が始まった1955年から、2016年(2月5日現在)までの桜島の爆発的噴火回数をグラフにしてみました。
約60年間、桜島は1年も休むことなく爆発しています。ですので、鹿児島の人々にとって噴火や降灰は雨のようなに当たり前のものなのです(^^)
噴火は日常的に起こることなので、克灰袋(火山灰を集めて捨てるための袋!)が配布されたり、天気予報の中に降灰予報(噴火した時にどこへ火山灰が降るかの目安がわかる!)があったりと、他の地域にはない特有の習慣があります。
もちろん、数百年に1度起こるような大規模噴火には備えなければなりませんが、今回の噴火はそういったものとは全く別のもの(マグマの噴出量が5ケタ前後違います。5倍じゃないですよ、5ケタ(10万倍)です)。
見慣れたいつもの噴火です(^^)
②噴火警戒レベル
桜島の噴火警戒レベルの推移をグラフにしてみました。(噴火警戒レベル導入の2007年12月~2016年現在)
このように、時々2になったり一度だけ4に上がったり(2015年8月15日~の噴火未遂ですね)していますが、ほとんどの期間レベル3なのが分かるかと思います。「レベル3=危険」いう印象を持ったかもしれませんが、桜島では大体レベル3です。
ちなみに、「レベル3」にともなって「昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲」で警戒とされました。
桜島では噴火警戒レベルに関わらず、火口から2㎞にはそもそも誰も入れません。噴火は日常で、噴火したら火口の近くは危ないとわかっているからです。
ですので、私たちの生活はレベル2でもレベル3でも特に変わりません。
この機会に、世界でもとても珍しい「日常的に噴火する桜島」を知っていただけるとうれしいです!
それでは「いつもの噴火」の写真をどうぞ!